国際線の航空機内部で受ける宇宙線被曝(ひばく)量を瞬時に表示する携帯向けサイトが登場しました。
上空では、地上で日常的に浴びているより強い自然放射線を受けます。これは宇宙から来る放射線、すなわち宇宙線が原因で、航路が高緯度地域にあるほど、また、フライト時間が長いほど、宇宙線によって受ける被ばくの量(線量)は大きくなります。この航路線量計算システム「JISCARD」を使えば、日本(成田空港又は関西空港)から海外の主要な都市へ飛行した際に受ける宇宙線による被ばく線量や関連の情報を簡単な操作で得ることができます。
使い方は、出発空港を成田か関空から選択、目的地と日程を選択すると往路・復路それぞれの被爆量が計算されます。
▼飛行航路:
発:東京 :成田国際空港
着:バンクーバー :バンクーバー国際空港
▼飛行時期:
2007 年 3 月
▼空港間距離:
4681 マイル
▼実効線量(搭乗時間):
往路 46.2μSv(08:30)
復路 54.9μSv(10:00)
実効線量とか出ても、どの程度の量なのかわからないので調べてみたら、µSv(マイクロシーベルト)の次にmSv(ミリシーベルト)らしい。ミリシーベルトは聞いたことがある。
世界平均の年間自然放射線被曝量は2.4mSv、日本では1.5mSv。原子力関連業務につく人が一年間にさらされてよい放射線の限度が50mSv。このサイトで出ているµSvはあまり使われていない単位なのか。
µSvでいえば、関東地方で年間530〜800µSv、神戸の六甲では910〜1230µSvらしいので、これを基本に考えたら往復で100µSvは結構大きいような気がする。CTスキャンやX線撮影を行った人は気を使った方がいいかもと思いつつ、こういうの気にしてたらキリがない。